ACOUSTIC GUITARS

ACOUSTIC GUITARS

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最初にお断りしておきますが、相当にマニアックな話です(笑)。

これは2000年12月に発表したアルバムです。

90年代は、洋邦問わずに鉄弦アコースティックギターのソロ(インストゥルメンタル)アルバムをよく聴いていました(ギター音楽ばかり聴いていたため、この頃流行った曲は、ほとんど知らないです)。90年代半ば過ぎた頃から、「アコースティック」と言いながら、ギターの音に不自然な加工がなされていることに疑問を持つようになりました。

エレキギターを演奏される方には、アンプで音を増幅させたり、エフェクターと呼ばれる機械を使い自分の好きな音を作ることが当たり前ですが、同様のことがアコースティックギターでも行われているのです。

アコースティックとは「音響の」「聴覚の」という意味の形容詞ですが、そこから転じて楽器の世界では、「電気的に音を増幅しない」との解釈で使われています。しかし、CDから出てくる音は、不自然な残響があったり、低音が強調され過ぎていたり・・・。本来のアコースティックギターの持つ良さが失われたものがほとんどでした。ライブに行くとそんな音を大音響で聞かされるため、もっとひどい状況でした。

そんな不満を、いつも通っている神戸のギターショップ、ヒロコーポレーションで話していたとき、ヒロさん(本当は冨田さんと言う方だが、そう呼んだことは一度もない気がする)から、「お前ら(ヒロコーポレーション常連客3人)でCD作れ」の一言があり、それがきっかけで録音することになったのがこのCDです。

こだわったのは、次の2点です。
1. できる限り忠実にアコースティックギターの音色を再現する。
2. クラシック音楽に対し堅苦しいなどの偏見を持つ人にも、親しみやすい小品があると伝えたい。

マイクのセッティング(ギターからどれくらいの距離・角度でマイクを配置するか、スタジオのどの辺りにマイクを立てるか)で試行錯誤を繰り返し、左手腱鞘炎など紆余曲折を乗り越え、約2年半かけて完成しました。

恥ずかしさもあって自分で聞くことは滅多にないのですが、アコースティックギターらしい音は出せていると思います。全く電気処理をしないと逆に不自然に感じるため、ほんのかすかにリバーブを使いました。

ジャケットイラストは、一緒に録音した今野さんのお友達でプロデザイナーの方が素敵な絵を描いてくださいました。ジャケット内の解説文は僕が書いています。

※2,000円(送料込み)で発売しています。
購入ご希望の方は、mail@kuzuhaguitar.comまで、ご住所とお名前を明記の上、お申し込みください。